硝子体出血
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硝子体(網膜の前にある眼球の大部分を占めるゼリー状の組織)の中に血液がたまった状態です。硝子体の中に血液がたまると、光が網膜に届かなくなるので、視力が大きく低下します。
出血が2週間以上続くときや、出血により眼底が見えない場合、手術を考慮します。
症状
出血の量が少ないと黒い点やゴミのようなものが見える「飛蚊症」、出血の量が多いと、著しくものが見えない「視力低下」などが起こります。
検査
眼底検査
散瞳薬を点眼して瞳孔を広げて行ないますが、痛みはありません。瞳孔に光を入れて、検眼鏡で眼底を観察します。
治療
硝子体手術をおこないます。眼球内に照明用の光ファイバーや硝子体吸引器具を差し込み、顕微鏡をみながら網膜に直接メスを入れる手術です。
出血を除去して透明にし、眼内に原因がある場合はその処置をおこないます。視力の改善は網膜の状態によって異なります。
局所手術で基本的には安全ではありますが、生命の危機が及ぶ可能性、失明の可能性も僅かにあります。