黄斑上膜
- HOME
- 黄斑上膜
黄斑上膜は網膜表面に病気の膜が形成される病気で、原因不明(特発性)のものと網膜血管閉塞や網膜剥離などに続いて起こるものがあります。 この膜により網膜にシワができたり、むくみ(浮腫)ができたりすることで視力が低下します。
症状
ものがゆがんで見える「変視症」やはっきり見えない「視力低下」などがあげられます。
検査
眼底検査
散瞳薬を点眼して瞳孔を広げて行ないますが、痛みはありません。瞳孔に光を入れて、眼底を観察します。
歪視検査(アムスラーチャート)
変視症やコントラスト感度の低下、 中心暗点などの症状の検査をします。
OCT(光干渉断層計)
近赤外線を利用した眼底の検査機器です。
網膜の断面の観察し、網膜疾患、特に黄斑部病変の精密な診断が早期かつ正確に行うことができます。
治療
視力低下や歪みが進行する場合は、硝子体手術をおこないます。
眼球内に照明用の光ファイバーや硝子体吸引器具を差し込み、顕微鏡をみながら網膜に直接メスを入れる手術です。硝子体を除去し、その後黄斑上膜を除去することで網膜のシワやむくみ(浮腫)が改善します。
視力回復は個人差があり、安定するまで期間は6~12カ月かかります。また、視力回復しない場合でも進行防止が期待できます。